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今年も地蔵桜を見に行って来ました。

群馬で私の一番好きな桜は、沼田市上発地の地蔵桜(私が勝手に付けた名前です)です。今年も仕事で沼田に行ったついでに見て来ました。



          上発地の地蔵桜と武尊山方面
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迦葉山の麓で、今は玉原スキー場方面に行く途中の畑の中に地蔵桜はあります。平野部の桜より少し遅れて満開になり、武尊山の白い雪の嶺を後ろに、良い景色をつくっています。



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          地蔵さんが歩いているように撮って見ました
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百花繚乱の桜、樹齢数百年の桜と全国に名の知れた桜はたくさんありますが、ここの枝垂れ桜は、名も知られず、畑の中にぽつんと咲いている桜で、ここに咲いて百年前後、多くの人の苦しみや悲しみを慰めて来たと思う時、名も無き桜や訪れた人の、哀歌が聞こえて来るような気がします。



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この近くに薄幸の歌人 江口きち は生まれました。女啄木と言われた人ですが、父はヤクザで母と栃木・千葉と流れ流れてたどり着き、この地に兄と妹と住んでいました。いつも居ない父のため、母が小料理屋を営み細々と暮らしていました。



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 武尊嶺の雪を人づてにきくがほどふところ深く住ふわれかも

 武尊根のふところ高み町の鐘聴こえくるかも夕の静寂に・・・・きち



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母は きち が郵便局に勤め始めた僅か4ヶ月の日に亡くなり、幼い時に脳膜炎になった兄と、小さな妹と暮らして行くには、まだ見習い中の給料では、生活して行くことができず、母のやっていた小料理屋をやることにしました。



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離り来て思へばあはれ武尊なる山辺にいのち小さかりけり  

帰りゆく武尊は荒れてその下に住ひうごかぬわが定めあり・・・きち



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ふるさとを遠住む人よふるさとの山の明け暮れにおもひ走せずや

人送り人迎へつつ幾夏を侘び生くらむか武尊の裾辺に・・・きち



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生活苦と道ならぬ恋に破れ、きち は自分で縫ったまっ白いドレスに、真っ赤なバラの花を胸に付けて、脳膜炎の兄を道連れに青酸カリを飲み服毒自殺をしました。



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武尊根は吾が生れどころ小さきいのちいのち終らば眠らむところ・・・きち


きちは武尊を眺めるこの地に生まれ、この山懐に包まれ、日本が太平洋戦争に向かおうとした、1938年に12月2日に25年の短い生涯を終わりました。この桜も地蔵さんも、きっとその生涯を知っているかも知れません。



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